ユーティリティの特長と打ち方を覚えてスコアアップ
ユーティリティの打ち方
有用であり、役に立つものという意味である英単語のutilityらしく使い勝手の良いユーティリティ、愛用するプロゴルファーが多い程人気の存在です。
どのような特長があり打ち方を考える上で何を意識すべきかここで確認しましょう。
ユーティリティはフェアウェイウッドとアイアンそれぞれの良いとこ取りをしたクラブです。ロングアイアンが難しいので、その代わりにユーティリティを使っている人が多いようです。
ユーティリティとアイアンの一番の違いは、打球の上がりやすさです。
同じ飛距離が出るクラブでもユーティリティとアイアンではユーティリティの方が打球が上がりやすいので、その分グリーンに落ちてから止まりやすいというのが一番の特徴です。
ロングアイアンは高さが出ないので、5番アイアンも3番アイアンも飛距離が変わらないという悩みを解消してくれた画期的クラブがユーティリティでもあります。
ユーティリティが市場に出回り始めたのは2000年代以降、とまだまだ若き存在ですが、動画をご覧になってもわかるように球が上がりやすいので、取り扱いが簡単で打ちやすいといった理由からゴルファーの間で人気が高まっています。
そのユーティリティ、人気の理由は大きく2つに分けられます。
まず1つ目が取り扱いの良さです。シャフトの長さが番手の大きいフェアウェイウッドよりも短くて持ちやすく、さらに沈んだボールでも難なく打てるなど、応用範囲が広い点は見逃せません。
次に2つ目が芯の外しによるダメージの抑制です。ボールを遠くへ飛ばす目的で使われるロングアイアン、これを使って打つとダフリやトップで芯が外れると飛距離が一気に落ちます。
ところがユーティリティを使えば、多少のミスがあってもとりあえずグリーン周辺まで飛ばせるなど、相対的にダメージを小さくすることが可能です。
欧米でトラブルからの脱出に役立つレスキュークラブとも呼ばれることから、不測の事態でも安心できますね。
同じユーティリティでも、アイアン型やフェアウェイウッド型といった種類ごとに分けられているので、状況に応じて使い分けましょう。
ユーティリティの打ち方ポイント
ここでユーティリティの特長を確認した上で、次に打ち方のポイントを確認します。
まず、ボールを基本的に両足の中央部から左足寄りに置きましょう。こうすることでソールが滑りやすくなります。
アイアンよりソールの幅が広いので、多少ダフっても滑って当たってくれるのでミスに強いです。
次に、肩幅程度のスタンスで構え、両足均等に重心をかけましょう。ユーティリティはボールがつかまりやすい設計の為、肩幅に合わない構え方はフックなどのミスを招く原因となります。
そして、コンパクトなスイングを心掛けましょう。コンパクトに打つことでボールの上がり方が自然なものとなり、左右へ曲がらずに安定させることができます。
ところでユーティリティで打つ際、ボールをすくい上げるようなアッパーブロー状の打ち方になってませんか。初心者がやりがちなこの打ち方をすると飛距離は落ちます。
ユーティリティで打つとボールが上がりやすい為、決して無理に上げようと意識し過ぎて打たないようにしましょう。
普通に打てば勝手に上がるので、上げようとする意識は捨てて下さい。
1本あるだけでもプレーで救われるユーティリティは使いやすい反面、選び方や使い方を誤りやすい悪魔の面も有します。まず自分のプレースタイルがユーティリティの目的に合っているか確認し、確かな1本を選びましょう。